視察は今月1日に行ったとされる平安北道の新義州市と義州郡でのもの。これらは約1年前に大規模な洪水被害が発生した地域だ。
朝鮮中央通信によると、金正恩氏は現場視察で「ここの住民たちが宿命のように考えていた洪水が今は昔話になった」と喜んだ。
公開された写真で金正恩氏は関係者から説明を聞きながら笑みを浮かべている。
ただ金正恩氏の足元の堤防は護岸ブロックがかみ合わずに隙間が生じており、韓国の専門家らは工事を急ぐため手抜き工事になったのではないかと指摘している。
全南大のリュ・ヨンウク教授(土木工学)は聯合ニュースの取材に対し、手抜き工事の可能性を指摘したうえで、「まだ工事が進行中で今後補強をすると思われるが、この部分は相対的に弱くなる可能性がある」と説明した。
北朝鮮は今年、朝鮮労働党創建80年を迎え、国家経済発展5カ年計画の最後の年であることから、急ピッチで各産業現場の整備を進めており、手抜き工事が相次ぐ可能性が指摘されている。
防災工事のほかにも、20の地域で毎年工場を新設し、今後10年以内に、地方の生活水準を飛躍的に改善させるとする「地方発展20×10政策」や平壌新都市計画、養殖場の建設など全国で建設プロジェクトを進めており、軍の兵力を動員している。
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