「ポスコE&C」、作業再開の初日に再び人命事故…雇用労働部「極めて遺憾」=韓国
「ポスコE&C」、作業再開の初日に再び人命事故…雇用労働部「極めて遺憾」=韓国
ポスコE&Cがことしに入り4度目の重大災害により国民的な怒りを買ってから1週間後に再び建設現場で重大な事故を起こしたことについて、雇用労働部(部は省に相当)は強い遺憾の意を表明した。

政府はポスコE&Cの全事業場を対象とした抜き打ち監督とともに、産業安全保健法・重大災害処罰法違反の有無に対する捜査に本格的に着手する方針だ。

雇用労働部のキム・ヨンフン長官は5日、「7月28日の事故後、再発防止対策を直接注文し懇談会まで開いたにもかかわらず、再び人命事故が発生したことについて強い遺憾の意を表す」と明らかにした。

問題の事故は4日午前、ソウル~クァンミョン(光明)高速道路の延長工事現場で発生した。

地下トンネルの地面に溜まった水を排水する揚水機が作動しなかったため、これを取り出していた30代のミャンマー出身の労働者が倒れた。午前8時現在、この労働者は意識不明の状態だ。この日はポスコE&Cが前回の事故後に全面中断していた工事を再開した初日だった。

ポスコE&Cは7月28日、キョンナム(慶南)ウィリョン(宜寧)の高速道路工事現場で60代の作業者が穿孔(せんこう)機に挟まり死亡する事故が発生した直後にチョン・ヒミン代表取締役の名義で謝罪文を発表し、全国約100か所の建設現場に対し工事を一時中断すると明らかにした。当時、イ・ジェミョン(李在明)大統領はこの事故を「未必の故意による殺人」と強く叱咤(しった)した。

雇用労働部はわずか1週間で再び事故が発生したことについて、「工事中断から作業再開の過程で安全措置をきちんと検証したのかどうかについて重点点検する」とし、徹底した調査に乗り出す方針を明らかにした。この現場はポスコE&C本社の承認のもと4日から工事を再開した。

キム長官は、「ポスコグループが提示した安全管理革新計画が単純な宣言ではなく実効性のある計画だったのかどうか、全面的に再検討する」とし、「より根本的な安全対策を注文する計画」と明らかにした。

現在、雇用労働部はポスコE&Cが施工する現場のうち62か所に対し抜き打ち監督を実施しており、産業安全保健法および重大災害処罰法違反に対する捜査も並行している。政府は法律違反事項が確認される場合、「一罰百戒」の原則のもと最高水準の責任を問う方針だ。
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