キョンギ(京畿)北部警察庁は3日、遺棄および放任などの容疑で20代女性Aを在宅のまま立件し、調べを進めていると明らかにした。
先月29日午後、ヤンジュ(楊州)市のある集合住宅で「児童放任が疑われる」という通報が寄せられた。
消防隊員がはしご車を使って室内に入ったところ、部屋はゴミの山で埋め尽くされていたという。室内では、2歳の幼児が一人きりで放置されており、扇風機だけが回っていた。
当時、全国のほとんどの地域に猛暑注意報が発令されており、楊州市の最高気温は35度に達していた。
調べによると、A容疑者は約3日間にわたり子どもを一人残して外出していた。その間、子どもは誰からも世話を受けられなかった。おむつは取り替えられず、お尻や股の部分はただれていた。
ただ、子どもの手が届く場所には食べ物が置かれていたとされるが、それをどれだけ口にできたのかは不明だ。
警察はA容疑者の身柄を拘束し、子どもを保護措置とした。酷暑の中に放置されていた子どもは健康状態が良好ではなかったが、命に別状はないとされる。
容疑の重大性を考慮した警察は、A容疑者の逮捕令状を請求した。しかし、検察は「初犯であり、本人が犯行を認めている」などの理由で逮捕令状を棄却。警察はA容疑者を在宅起訴とし事件の経緯を調べている。
一方で、A容疑者は配偶者と別れた後、子どもを一人で育てていたことがわかっている。
猛暑による幼児死亡の事例は世界各地で相次いでいる。先月28日午後、米ネブラスカ州ヘースティングスでも、生後5カ月の男児が猛暑の中、車内に放置され死亡する事故が発生。当時の最高気温は36.6度まで上がっていた。警察は父親のジェレミー・ハンソン(36)を児童放任致死の疑いで逮捕し勾留している。
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