釜山中部警察署によると、29日午後8時10分ごろ、動物虐待の疑いがあるという通報があった。
通報内容は、ピザ店の冷蔵庫の最下段にペットの犬が入れられており、飼い主による虐待が疑われるというものだった。
警察関係者は「現場を確認したところ、冷蔵庫の温度は極端に低い水準ではなかった」としつつも、「飼い主に対し、動物保護法違反の有無について調査する予定だ」と説明した。
30日、動物保護団体「ケア」のInstagramには、釜山のあるピザ店の冷蔵庫の中に犬が座っている写真が投稿された。この写真はその店を訪れた市民が撮影し、ネット上にアップして拡散されたものだった。
ケアは「マルチーズの犬が冷蔵庫の中に監禁され、震えていたのが発見された。信じがたいが、食材も一緒に入っている業務用冷蔵庫だった」とし、「小さな座布団1つと共に、ピザの材料の間に置かれていた。暑さを避ける意図だったのかもしれないが、犬は体を震わせていたという」と伝えた。
問題が拡散すると、飼い主が釈明に乗り出した。飼い主は「11年間育ててきた家族のような犬だ。夫婦で店を切り盛りしている間、家にそのまま残しておけず一緒にいる」と説明した。
続けて、「うちのクッキー(犬の名前)は最近1週間、急性心臓病で動物病院に入院して治療を受け、やっと退院したばかりだった」と語った。
また、「病院から『クッキーにとって暑さは致命的だ』と言われていたが、店のエアコンが壊れてしまい、冷蔵庫の最下段に座布団を敷いて一時的に入れたり出したりを繰り返していた」と強調した。
ケア側は「一時的に暑さを避けさせようとした意図だったとしても、その習慣が繰り返され、たった一度でも忘れられたら、その子は冷蔵庫の中で低体温症や呼吸困難で静かに命を落とすかもしれない」と指摘した。
さらに、「食品の安全にも重大な問題がある。動物と食材が同じ空間にあるというだけで、法的な違反の可能性がある」と付け加えた。
これに対して飼い主側は、「人間が口にするソース類を保管する冷蔵庫にクッキーを入れたのは私の過ちだった」と述べ、「猛暑の中、娘のようなクッキーが体調を崩すかもしれないという思いが先走った。お客様には申し訳ない」と頭を下げた。
専門家たちは、急性心臓病を患う老犬は、近ごろ続く猛暑に非常に弱いとし、特別な管理が必要だと強調した。ただし、エアコンが壊れていた場合でも、冷蔵庫よりはクールパッドなどを使う方が望ましいと助言した。
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