写真の中でトランプ大統領は、自信に満ちた特有の笑みを浮かべながら、「サムズアップ(グッドサイン)」ポーズで交渉の成果を祝っており、その隣には明るく笑うク・ユンチョル副首相兼企画財政部長官が並んで立っていた。二人を中心に両国の交渉代表が一列に並び、まるで外交的勝利を記念する一場面のような光景が演出された。
ホワイトハウスは公式X(旧Twitter)を通じて「トランプ大統領が韓国とのもう一つの歴史的な貿易合意を導いた」として、該当の写真を共有した。「勝利のセルフィー」で知られるトランプ大統領の政治的シンボルのように、今回の場面も演出されたとの評価がある。
この日の会談は、ホワイトハウス西棟の中心部にあるキャビネットルームで行われた。ここは大統領が閣議を主宰する核心空間であり、トランプ大統領自らがリモデリングした場所でもある。壁には南北戦争の勝利を象徴する大型の油絵(リンカーン大統領がグラント将軍らと作戦を協議する場面)が掛けられており、トランプ大統領がこれをリンカーンルームからキャビネットルームへ移した理由については、「ここが戦争が終結する場所だから」と語ったことがある。
交渉には、韓国側からク副首相をはじめ、キム・ジョングァン産業通商資源部長官、ヨ・ハング通商交渉本部長、パク・ジョンソン貿易投資室長、チェ・ジヨン国際経済管理官が参加した。米国側からは、ハワード・ルトニック商務長官、ジェイミソン・グリア通商代表、スコット・ベセント財務長官、マルコ・ルビオ国務長官など、主要人物が総出動した。
今回の写真は、単なる記念撮影にとどまらず、トランプ大統領が「交渉の達人」というイメージを強調しようとする戦略の一環としても解釈される。11月の大統領選挙を控え、「アメリカの利益を最大化した大統領」というメッセージを強く印象付けようとしているのだ。
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