李大統領は、部下がやりたがらないことを指示すれば職権乱用になり、部下が快く受け入れれば何を指示しても罪にならないのかとし、職権乱用の基準がはっきりせず、上司は部下に指示するのが不安になるなどと指摘した。
また職権乱用と指摘される可能性を恐れ、部下が上司の指示を録音したり、メモに残したりするのが常識となっていると聞いたが、そのような状況でどのように行政を担っていくのかなどと嘆き、熱心に働く人は変人扱いされるようになったと指摘した。
このような問題の根本原因について「一番大きな責任は政治の喪失にある」として、互いに除去しようとする構図ができてしまったと述べた。
この日の講演は「国民主権政府の国政運営方向と高位公職者の姿勢」というテーマで約1時間行われた。
李大統領は自身について、国民にとって良い大統領であっても、指示が多いため上司としては悪質かもしれないと言われているようだとし、高官らに向け「皆さんも国民には褒められ、部下には恨まれない程度に最大限多くの成果を出してほしい」と要請した。
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