既にワシントン入りしている具潤哲(ク・ユンチョル)経済副首相兼企画財政部長官は米側が25%と宣言している韓国に対する「相互関税」を巡り、ベッセント財務長官と会談する予定で、韓国政府は総力戦の構えをみせている。
趙氏は相互関税が発動される8月1日の直前に開かれる今回の会談で、国防費増額をはじめとする韓米同盟への寄与を強調するものとみられる。
韓国は米国が関心を持つ国防費の増額や米国製兵器の購入など安保分野で誠意を示し、関税交渉で良い条件を引き出す戦略だ。
初会談となるだけに、韓米同盟や韓米日の協力、北朝鮮問題、域内・世界情勢など各種懸案について幅広く意見を交換する見通しだ。
特に、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)の妹、金与正(キム・ヨジョン)党副部長が28日から2日連続で発表した談話の評価や対応策などが協議されるものとみられる。
金与正氏は29日に公開した談話で、米国に向け「非核化交渉はしない」とする立場を改めて示しながらも、米朝首脳の個人的な関係は悪くないなどと述べ、非核化交渉以外についての対話は可能であることを示唆した。
一方、韓国に対しては28日の談話で「韓国と向き合うことも、論議する問題もないという公式の立場を改めて明白にする」と表明しており、韓国は北朝鮮問題を巡る米国との協力が不可欠となっている。
会談では韓米首脳会談の日程も議題になるとみられる。韓国側は早期開催を推進しているものの、関税交渉が終わった後に糸口がつかめるとの見方が出ている。
趙氏は滞在中、フッカー国務次官や議会関係者などと面会するものとみられる。フッカー氏は第1次トランプ政権で北朝鮮関連の業務を担当した。
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