21日に就任した趙氏は前日に日本入りして岩屋毅外相と会談し、この日午前には石破茂首相を表敬訪問した。
日本での日程を終えた趙氏は米国に出発し、31日(現地時間)にルビオ国務長官と会談する計画だ。
趙氏は「国際情勢が混乱し困難ななか、友好国と急ぎ情勢対応や両国関係を協議するために日本を訪問した」と強調した。
石破氏との面談では、同氏が先に首脳同士が相互往来する「シャトル外交」の再開について触れ、さまざまな建設的方策を議論したと説明した。
また、日本訪問中に韓日関係や韓米日の協力策、10月末から韓国南東部・慶州で開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議、北東アジア情勢、若年層の交流などについても話し合ったとした。
趙氏は「現存する脅威だが、対話を通じて地域の安定を図るという面で北について議論し、日本が抱いている中国に対する憂慮も聞いた」と伝えた。
韓日国交正常化60周年を迎え、6月に韓日の空港で1カ月間試験運営した相手国民向けの専用入国審査レーンについては、継続することで日本側と原則的に合意したと明らかにした。
外交部の関係者は、朝鮮半島出身者が強制労働をさせられた新潟県の「佐渡島の金山」の労働者追悼式について、韓日間の意見の隔たりを埋められず韓国側が日本側主催の追悼式に参加しなかった昨年と同じ轍(てつ)を踏んではならないとしながら「(追悼式の)日程は決まっておらず、実務レベルでさらに議論しなければならない」と述べた。
韓日首脳のシャトル外交再開の時期については、日本の政局が不安定で予測しづらいとした上で「状況に応じていつでも(首脳会談が)開かれる可能性がある」との見方を示した。
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