◇平均寿命83.5歳 OECD平均を2.4年上回る
保健福祉部が同日発表した「OECD保健統計」報告書によると、韓国人の平均寿命は83.5歳で、OECD加盟国の平均(81.1歳)より2.4年長かった。
病気を予防し、適時に治療すれば死亡を防ぐことができた人数を指す回避可能死亡率は2022年の時点で人口10万人当たり151.0人で、OECD平均(228.6人)より低かった。回避可能死亡率が低いほど医療の質が高いことを意味する。
保健福祉部によると、韓国の人口10万人当たりの回避可能死亡率は10年間で年平均3.1%減少した。
23年の乳児死亡率も新生児1000人当たり2.5人と、OECD平均(4.1人)を1.6人下回った。
◇自殺率は不動の1位 OECD平均の2倍以上
長い平均寿命と高い医療の質にもかかわらず、OECD加盟国の中で韓国の自殺率は03年から不動の1位を維持している。
人口10万人当たりの自殺者数を示す自殺率は比較可能な最新の統計である22年で23.2と、OECD平均(10.7)の2倍を上回った。
ただ、韓国の自殺率は早いペースで低下している。12年から22年の間にOECD平均が16.4%低下したのに対し、韓国の自殺率は23.4%低下した。
◇GDPに占める医療費 OECD平均下回るも高齢化で急増
23年の時点で韓国のGDPに占める経常医療費の割合は8.5%で、OECD平均(9.1%)を下回った。
経常医療費は保健医療部門のサービス・財貨に使われた国民全員の年間支出総額を指す。
韓国人1人当たりの経常医療費は急速な高齢化などの影響で10年間に年平均7.8%ずつ増え、OECD平均(5.2%)を上回った。物価や為替を考慮して国民の購買力を測る購買力平価(PPP)ベースでは23年時点で4586ドル(現在のレートで約68万円)となっている。
経常医療費全体のうち、民間医療費を除いた保健医療費の割合は13年が55.9%、18年が58.0%、23年が60.4%と増加傾向を示している。
その分、家計直接負担の割合は13年が38.3%、18年が34.7%、23年が31.2%と縮小した。
23年時点の韓国人1人当たりの医薬品購入額はPPPベースで969ドルで、OECD平均(658ドル)を300ドル以上上回った。
◇喫煙率はOECD平均上回るも酒類消費量少なく 肥満が増加傾向
韓国の15歳以上の人口のうち、毎日喫煙する人の割合は23年時点でOECD平均(13.2%)より高い15.3%だった。
毎日喫煙する人の割合は13年が19.9%、18年が17.5%と減少傾向を示している。
アルコール量を基準とした韓国の15歳以上の人口1人当たりの酒類消費量は23年時点で年間7.8リットルで、OECD平均(8.6リットル)より少なかった。
喫煙率と同様、酒類消費量も10年間減少を続けている。
23年の15歳以上の人口のうち、過体重と肥満(体格指数25以上)の割合は36.5%で、日本(26.0%)に次いでOECD加盟国の中で2番目に少なかった。
ただ、韓国の過体重・肥満人口の割合は13年が31.5%、18年が34.3%、23年が36.5%と次第に増加している。
◇自宅で介護サービス受ける高齢者の割合 OECD平均下回る
韓国の65歳以上の高齢者のうち、自宅で有料長期介護サービスを受けている人の割合は9.0%で、OECD平均(11.2%)を下回った。
施設で長期介護サービスを受けている人の割合も2.7%とOECD平均(3.5%)より低かった。
公的介護サービスの従事者数は65歳以上の人口100人当たり5.3人で、OECD平均(5.5人)を0.2人下回った。
65歳以上の人口1000人当たりの療養型病院の病床数と長期療養施設の病床数の合計は23年時点で53.8床で、13年(55.2床)に比べ減少した。
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