統一部の具炳杉(ク・ビョンサム)報道官はこの日、6月21日に江華郡の海岸で北朝鮮住民とみられる遺体1体が発見されたと明らかにし、人道主義と同胞愛の観点から8月5日午後3時に板門店で引き渡すので、北朝鮮側は南北通信線で立場を速やかに知らせてほしいと要請した。
遺体から見つかった身分証明書によると、男性は1988年10月生まれで、北朝鮮南西部の黄海北道金川郡に暮らす農業従事者だ。
統一部は、南北通信線が遮断されており北朝鮮側に通知文を発送できないため、メディアを通じて遺体の引き渡し計画を北朝鮮に知らせる方法を取った。
同部の関係者は報道陣に対し、遺体を引き渡そうとしていることは在韓国連軍司令部の連絡チャンネルを通じて複数回通知しており、北朝鮮側もこの事実を知っていると説明した。
ただ、北朝鮮はこれまで反応を示しておらず、指定日までに引き取りの意向を明らかにしない場合、遺体は地方自治体の指針に従い火葬される。
2010年以降に発見された北朝鮮住民の遺体は計29体で、北朝鮮はこのうち6体(17年2体、19年1体、22年1体、23年2体)を引き取っていない。最後に遺体を引き取ったのは19年11月だった。
北朝鮮は、南北関係が悪化した時期には遺体の引き取り要請に応じない傾向を示している。
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