ヤコベンコは27日にXに投稿した記事で「ミームコインとNFTは本質的な価値のないデジタルゴミだ。私はこの言葉を数年言い続けてきた」と述べ、これらを無料モバイルゲームの「ループボックス(確率型報酬)」に例えた。
この発言は、ベース(Base)の創業者ジェシー・ポラック(Jesse Pollak)との議論の中で出たもので、ミームコインとNFTに実際の価値が存在するかどうかを巡る議論だった。
ヤコベンコは、ミームコインとNFTの価値は市場に基づく価格発見プロセスで形成されると主張した一方、ポラックは「絵画作品が博物館で料金を徴収しなくても本質的な価値があるように、コンテンツ自体に固有の価値がある」と反論した。
ヤコベンコはまた、「ミームコインがなければ、現在のソラナも存在しなかっただろう」と認めつつも、「ミームコインはアップルアプリストアの収益におけるループボックスの割合と同じだ」と主張した。ループボックスは無料ゲーム内でランダムな報酬を提供する要素で、ユーザーに繰り返し支払いを促すとして批判を受けており、オーストラリアやドイツなどでは規制議論も進められている。
ヤコベンコは2024年1月から、ミームコインとNFTに価値がないとの立場を公に表明してきた。しかし、最近の発言以降、コミュニティーの批判はさらに強まっている。Xユーザーのキャップス(Caps)は「ヤコベンコは自身のコアユーザー層を嘲笑している」と批判し、別のユーザーカーボン(Karbon)は「ヴィタリック(イーサリアム創始者)のミームコインへのアプローチは気に入らないが、ヤコベンコはそれよりもはるかに不快だ。価値がないと信じながら、それでもミームコインを宣伝し続けている」と指摘した。
しかし皮肉なことに、ソラナエコシステムは依然としてミームコイン活動に大きく依存している。ソラナインフラ企業シンディカ(Syndica)によると、2025年6月時点ではミームコインがソラナ全体の分散型アプリ(dApp)収益の62%を占め、過去最高を記録した。2025年上半期に発生したソラナの約16億ドルの収益の大部分が、ミームコイン関連活動から得られたという分析もある。
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