韓国AI企業の特許出願現況
韓国AI企業の特許出願現況
AI(人工知能)企業Saltluxは、韓国科学技術情報通信部が主管する 「独自AIファンデーションモデル開発事業」に関してKTとコンソーシアムを構成し、共同開発に乗り出す」と明らかにした。

今回の事業は独自LLM(超巨大言語モデル)開発を通じて韓国のAI技術自立度を高めるための韓国政府のプロジェクトであり、業界の関心が集中している。特に21日に締め切られた課題申請には計15個のコンソーシアムが参加し、すでにLLM独自の技術力を確保したSaltluxが参加したKTコンソーシアムが有力な候補に浮上した。

最近「LUXIA 3」を発表したSaltluxは、今回のプロジェクトでKTと協力し、独自のファンデーションモデルの学習と開発を共同で遂行する予定だ。Saltluxの独自LLM「LUXIA」と推論特化技術が今回の課題を通じてKTの対国民サービスインフラと結合することにより、より速い商用化と社会的拡散が期待される。

今回のコンソーシアムにはKTとSaltluxをはじめ、AIデータ構築専門企業「Crowdworks」、グローバルAI学習プラットフォーム「マMathPresso」、ヒューマノイドAIロボット企業「tommoro-robotics」、対国民安全サービス分野の「警察庁」、医療分野の「高麗大学校医療院」、教育分野の「ソウル大学」と「高麗大学」等、計9つの機関が参加した。さらに、韓国を代表する法律機関、法律事務所、半導体及び産業AI需要企業など9つの需要機関も含まれ、計18の機関が共にするグランドコンソーシアムが構成された。特に、今回のコンソーシアムは技術力、実証力、公共性などで韓国最高水準の力量を結集した協力体と評価されている。

一方、AI専門企業のWERT INTELLIGENCEが発表した「2025 韓国のAI企業技術競争力分析レポート」によると、Saltluxは最近10年間、AI関連特許出願・登録件数においてNAVER、LG AI研究院、SKTに続き5位を記録し、中堅AI企業の中では上位圏に上がった。KTは70件で1位を占め、Saltluxは24件で技術独自性と特化力量を同時に認められた。特にこのレポートでKTは唯一、A等級特許を保有している企業と評価され、 Saltluxは独自LLMモデル「LUXIA」とこれを基盤にした多様な特許ポートフォリオを保有しており、両社の技術協力が大きなシナジー効果を出すものと期待される。

Saltluxのイ・ギョンイル代表は「Saltluxの独自モデルと技術力をもとにKTのような信頼できるパートナーと協力して名実共にグローバル最高水準のAIモデルを開発する」とし、「Saltluxはすでに独自モデル開発に対する技術力と力量を備えているが、大韓民国をAI強国に跳躍させるというビジョンに共感しKTと共に本課題に参加することになった」と述べた。

韓国の科学技術情報通信部(部は日本の省にあたる)は、今回の課題を通じて今月末、10の候補コンソーシアムを1次的に選定した後、8月初めに5つの最終事業者を発表する予定だ。

一方、Saltluxは子会社「GOOVER」を通じて開発した推論型エージェント技術をもとに、今後、対国民対象AIサービスも積極的に推進する計画だ。これを通じてファンデーションモデルの実生活活用性を高めるという戦略だ。
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