外国人労働者をフォークリフトに縛り付け…加害者「普段から親しい関係」=韓国
外国人労働者をフォークリフトに縛り付け…加害者「普段から親しい関係」=韓国
チョンナム(全南)ナジュ(羅州)のれんが工場でスリランカ国籍の30代の移住労働者を貨物に縛り付けフォークリフトで持ち上げた50代のフォークリフト運転手が涙を流しながら謝罪した。

25日国民日報によると、24日クァンジュ(光州)地方雇用労働庁の広域勤労管理監督課に所属する勤労監督官15人は羅州市のれんが生産工場で発生した移住労働者の人権蹂躙(じゅうりん)事件の調査に着手した。

勤労監督官はこの日、移住労働者のAさんをいじめたフォークリフトの運転手B氏を相手に面談を実施した。

B氏は、「特に言うことはない。申し訳ない」とし、「普段から親しい関係だった。悪意はなかった」と涙を流しながら陳述したと伝えられた。

会社の代表も自身の事業場で不祥事が発生したことについて遺憾の意を表した。

今月23日、移住労働者支援団体はこの工場に勤務する韓国人労働者が移住労働者をビニールで縛り付けフォークリフトで持ち上げる事件が発生したとして、58秒間の映像を公開した。

映像にはAさんが貨物にビニールで縛り付けられた状態でフォークリフトで空中に持ち上げ運ばれる様子が映っている。同僚の労働者らはB氏を止めることもせず携帯電話で撮影しながら笑っている。

昨年12月末にE-9ビザ(非専門就業)で韓国に初めて入国したAさんはこの会社でずっと働いてきたと伝えられた。

韓国語では意思疎通が難しいAさんは度重なるいじめに耐え切れず、光州全南移住労働者人権ネットワークに助けを要請したという。

Aさんは現在、光州全南移住労働者人権ネットワークの支援を受けている。

労働当局は25日、Aさんと直接面談して正確な事実関係を確認し、映像に映った行為のほかに別のいじめがなかったかどうかについても調査する方針だ。

一方、イ・ジェミョン(李在明)大統領は24日午前、フェイスブックに関連映像を掲載し、「社会的弱者に対する野蛮的な人権侵害を厳しく取り締まる」と明らかにした。同日午後には大統領室首席補佐官会議の冒頭発言でこの事件に再び言及し、「各部署が少数者、社会的弱者、外国人労働者のような疎外された領域の人権侵害の実体を最大限把握し、再発しないようにする現実的な方案を報告してほしい」と指示した。
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