20日に秘密裏に急きょ訪米した魏氏は「この局面で私が貿易・通商・安全保障・同盟など韓米関係全般にわたり総論的協議をする必要があると考えた」とし、「私の訪米は経済官僚たちが行っている細部交渉を支援する趣旨だ」と説明した。訪米の結果については「現在進行中の交渉内容を総合し、次の機会にお話しするのが適切だ」と述べるにとどめた。
魏氏は帰国前の書面会見を通じて、「米国の関税発動期限が迫る中、韓米間の安保と経済をまとめる総論的協議を通じて今後進められる経済分野の協議を支援するために訪米した」と明らかにした。訪米期間中にルビオ国務長官、ベイカー国家安全保障担当副大統領補佐官、ラトニック商務長官、グリア通商代表部(USTR)代表、フッカー国務次官らと協議を進めたと説明した。
ワシントンで25日に具潤哲(ク・ユンチョル)副首相兼企画財政部長官と呂翰九(ヨ・ハング)産業通商資源部通商交渉本部長、ベッセント米財務長官とグリア氏による「2プラス2」の通商協議が行われる予定だったが、急きょ見送りとなり、関税交渉に暗雲が漂い始めたのではないかとの懸念が高まったことを受け、魏氏が協議を行った米政府側関係者を詳しく公開し、火消しを図ったとみられる。
また、ルビオ氏との面会が実現しなかったとする報道については、「非公開協議のための訪米だったため内容を説明するには制約がある」と前置きし、「米国側の拒否でルビオ長官との面会が行われなかったとする一部の報道は私とルビオ長官の名誉だけでなく敏感な交渉の局面で韓米間の信頼にも影響を与えかねない誤報だ」と指摘した。
魏氏は21日午後、ルビオ氏との協議のために約束の時間にホワイトハウスのウエストウイングを訪問したが、協議開始直前にトランプ大統領がルビオ氏を呼び出したため、ルビオ氏が戻るのを待つ間、ベイカー氏ら同席者と韓米間の懸案について十分な意見交換を行い、韓国側の立場を伝えたという。ルビオ氏はトランプ大統領との会議が長引き、魏氏との協議に出席できなくなった。翌日、ルビオ氏側から要請があり、両氏は電話で協議を行った。
魏氏は「電話協議は十分行われた」とし、「ルビオ長官は協議内容をトランプ大統領や関係省庁の長官とも忠実に共有するとし、積極的に協議に臨んだ。今後もどんな方式であれ緊密に意思疎通していきたいと話していた」と伝えた。
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