牛乳の販売不振で危機意識高まる乳製品業界、多角化や高級化で打破へ=韓国
牛乳の販売不振で危機意識高まる乳製品業界、多角化や高級化で打破へ=韓国
酪農振興会および農林畜産食品部によると、韓国における1人当たりの牛乳(市乳)の消費量は2024年の30.1キログラムで、2020年(31.8キログラム)、2014年(32.5キログラム)から、それぞれ減少した。

牛乳の需要減少を受け、乳製品業界では製品の高級化や多角化を進めている。

ソウル牛乳では最近、高品質の原乳「A2+牛乳」を約4か月保管できる低温殺菌牛乳を発売した。A2牛乳は腹痛を起こす特定タンパク質A1のない原乳のみを使用した製品だ。うち体細胞数や細菌数で等級が高いと認められた牛乳がA2+牛乳となる。

南陽乳業はタンパク質含有飲料「テイクフィット」など健康と機能性を併せ持つ製品を拡大。自社ベーカリーブランド「百味堂」では、ソウル市に新店舗を開設した。

毎日乳業は、持ち株会社である毎日ホールディングスの子会社で、サッポロビールなどの公式輸入会社であるエムズベバレッジを通じて、新会社のエムズビアを設立。店舗運営により、酒類の販売拡大に乗り出している。

食品業界の関係者は「2026年からは自由貿易協定(FTA)の発効で米国と欧州から輸入される牛乳が無関税となるだけに、乳製品業界の危機意識が大きくなっている」と述べた。
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