国会人事聴聞会で答弁する姜仙祐氏=14日、ソウル(聯合ニュース)
国会人事聴聞会で答弁する姜仙祐氏=14日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の李在明(イ・ジェミョン)大統領が女性家族部長官候補に指名していた与党「共に民主党」の姜仙祐(カン・ソヌ)国会議員が23日、候補を辞退した。李大統領は論文盗用疑惑などが浮上していた教育部長官候補の李真淑(イ・ジンスク)氏の指名を撤回しており、人事問題を指摘する野党と与党の対立がさらに激化する見通しだ。

 姜氏を巡っては補佐官へのパワハラ疑惑が持ち上がっていた。共に民主党は姜氏の任命に問題はないとしていたが、同氏が辞退する意向を表明したことを受け、「決断を尊重する」との立場を示した。

 大統領室は「国民の目線に合う候補を速やかに見つける」と表明した。

 共に民主党はまだ任命されていない閣僚候補の任命や姜氏の後任人事をスピード感を持って進める方針だ。

 これに対し、最大野党「国民の力」の宋彦錫(ソン・オンソク)非常対策委員長兼院内代表は記者団に対し、「李政権の人事をみれば、人事検証システム自体が存在しない」とし、「人事惨事が再発しないよう、検証システムを立て直すべきだ」と批判した。

 2022年の尹錫悦(ユン・ソクヨル)前政権初期、閣僚候補が相次いで辞退するなど人事問題が浮き彫りとなり、大統領と与党の支持率が低下し、野党の支持率上昇したことがあり、支持率低迷に悩む国民の力は国政で存在感を高めたい考えだ。


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