22日、政界によると、習近平主席の訪韓の可能性は今月初めから急速に浮上した。今月11日、李在明大統領と昼食を共にしたチョン・ギュジェ(鄭圭在)元韓国経済新聞主筆は、自身のYouTubeチャンネルで「習主席のAPEC出席の可能性が高い」と明らかにした。中国の外交関係者と交流のある鄭元主筆の発言は、その後政府内外でしばしば引用された。
そこにトランプ大統領の出席説まで重なり、期待感が一層高まっている。サウスチャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)はこの日、複数の外交筋の話として「トランプ大統領が習近平主席とAPEC首脳会談で会う可能性がある」とし、「APEC開催前に中国を先に訪問するか、韓国・慶州で習主席と会談を行う可能性がある」と報じた。
韓国政府も、トランプ大統領の出席を有力視している雰囲気だ。先立って大統領室は、今年6月のカナダG7首脳会議や7月のオランダNATO首脳会議でトランプ大統領との二者会談を推進していたが、土壇場で不発に終わった。訪米による韓米首脳会談も検討されたが、実益が不透明との理由で進展が遅れている状態だ。
石破茂日本首相の出席可否は、まだ不透明である。自民党が今月20日の参議院選挙で敗北し、首相の政治的立場が大きく揺らいだからだ。3回連続での選挙敗北により、石破首相のリーダーシップに挑戦が加えられており、国内政治の収拾を理由に不参加となる可能性も取り沙汰されている。以前、石破首相は李在明大統領と最も早く首脳会談を行ったG7首脳の1人であり、韓日シャトル外交の復元に力を入れてきた。
李在明政権は、APEC首脳会議の準備に拍車をかけている。準備委員長を務めるキム・ミンソク(金珉錫)国務総理は、就任以降、何度も慶州を訪れ、会場、宿泊施設、記者団設備などを自ら点検している。集中豪雨が発生する前の7月中旬までも現場を行き来し、SNSを通じて関連内容を共有していた。政府の準備状況を国民に透明に知らせると同時に、関係部署に緊張感を与える狙いと見られる。
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