OCIは現在、韓国と中国で年間52万トン規模の液体コールタールピッチの生産能力を保有する。OCIが生産するコールタールピッチは主にアルミニウム製錬用電極向けバインダーピッチの原材料として使用されている。
コールタールピッチはこれまで韓国では、全量を輸入に依存してきた。同社は今回の供給を通じてコールタールピッチの国産化を進める。世界の人造黒鉛用原料の市場は約30億ドル(USD、約4454億7398万円)規模で、半導体市場の回復と防衛産業の成長と共に安定的な成長を遂げるとみられている。OCIは既存の生産設備の最適化を通じて、コールタールピッチの生産量を拡大する計画だ。
同社は半導体と二次電池事業を中心に、高付加価値の素材事業における技術力強化に力を入れている。半導体製造用のリン酸は2024年7~12月期、SKハイニックスへの納品を開始。2025年2月にはP&Oケミカルの持ち分を買収し、半導体用過酸化水素にも事業を拡大する。
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