国民の力、セマングム開発庁長人事に疑問呈す…「李大統領の国政哲学に深い疑念」=韓国
国民の力、セマングム開発庁長人事に疑問呈す…「李大統領の国政哲学に深い疑念」=韓国
韓国の最大野党「国民の力」は20日、イ・ジェミョン(李在明)大統領がキム・ウィギョム(金宜謙)元共に民主党議員をセマングム開発庁長に任命したことについて、「単なる報恩人事にとどまらず、この政権の方向性や国政哲学に深い疑問を抱かせる決定だ」と批判した。

 同党のハム・インギョン報道官は同日、論評を通じて、金氏がムン・ジェイン(文在寅)政権時代に不動産投機疑惑により青瓦台(大統領府)報道官を辞任した経緯を指摘した。「当時、自身の全財産を投じ、16億ウォン以上を借り入れて黒石洞の再開発物件を購入し、そのわずか一日後には弟までが同じ地域の不動産を買い入れた事実が明らかになり、国民的な怒りを買った」と述べた。

 ハム報道官は、「金元議員の公職者としての資質も問題だ」とし、「彼はこれまで数多くの虚偽・歪曲した主張を『当たればよし、当たらなければそれまで』といった態度で繰り返してきた。事実ではないと判明しても、謝罪や反省どころか、責任回避に汲々としていた」と批判した。

 さらに、「公職者が持つべき最低限の道徳性や倫理意識さえ備えていないと評価されている人物が、国家の核心開発拠点であるセマングムの責任者を務めることは深刻な問題だ」と主張している。

 加えて、「さらに大きな懸念がある」とし、「金元議員が過去に『セマングムの未来は中国にかかっている』と発言した前例を考慮すると、金元議員にセマングムを任せた背景に、この政権の『親中基調』があるのではないかという合理的な疑念が提起される」と述べた。

 その上で、「李政権が追求する路線がどのような方向性なのかを推測させる決定であり、国民の懸念が現実になりつつある」との見解を示した。

 ハム報道官は、「国民の汗によって造成されたセマングム開発が、特定勢力の利権の遊び場に転落しかねないという懸念が高まっている」と強調。「国家の核心開発事業のトップに、不動産投機論争の中心にいた人物を据えたことは理解しがたい」と述べた。

 同報道官はまた、「共に民主党内でも自滅行為と評価されていた人物を、これほど強引に起用することは、結局、李政権が『キム・ウィギョム・リスク』を自ら招いたことになる。セマングムは韓国の未来がかかった土地」と指摘した。
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