国会で開かれた人事聴聞会で宣誓する外交部長官候補の趙顕氏=17日、ソウル(聯合ニュース)
国会で開かれた人事聴聞会で宣誓する外交部長官候補の趙顕氏=17日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国外交部長官候補の趙顕(チョ・ヒョン)氏は17日、国会で開かれた人事聴聞会で、日本との関係について、「強固で成熟した関係に発展させていく」と述べた。

 趙氏は「経済や社会、文化を網羅し双方の国益のための具体的な協力策を見つけ出して履行する」として、「地政学的な危機対応で連携するため、日本側と緊密に意思疎通する」と表明。「今年、日本が議長国を務める韓日中首脳会談も早期に開催され、3カ国協力を一層拡大するよう取り組む」との姿勢を示した。

 歴史問題については、「一貫した立場を堅持しながら忍耐心を持って対応する」と強調した。

 一方、対米関係に関しては、「未来型の包括的戦略同盟を発展させていく」とし、「関税、同盟の近代化などの懸案に積極的に対応する」と言及。「トランプ政権と緊密に意思疎通しながら両国がウィンウィンとなる方向でさらに協力を深化させていく」として、「韓米同盟に基づき韓米日協力も一層強固にする」と述べた。

 中国を巡っては、戦略的協力パートナー関係の成熟した発展を進める一方、朝鮮半島西の黄海での対立などに関しては「政府を挙げて断固として厳正に対応する」と強調した。

 北朝鮮問題については、「朝鮮半島の平和や北の核問題の解決へ実質的な進展を成し遂げるため努力する」とし、「韓米の緊密な連携の下で南北の緊張を緩和し、北と対話再開の道をつくる」と語った。また、「段階的、実用的なアプローチを通じ、非核化や朝鮮半島の平和構造の構築プロセスを並行して推進する」とし、「このため、韓米同盟や韓米日協力を強化する一方、中国とロシアの建設的な役割も引き出す努力を継続する」と述べた。


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