韓国の女性団体、女性家族相候補の姜氏を相次いで批判…「公職不適格」の声
韓国の女性団体、女性家族相候補の姜氏を相次いで批判…「公職不適格」の声
韓国の女性家族相候補者であるカン・ソンウ(姜仙祐)議員を巡る「補佐官へのパワハラ」疑惑に対し、女性団体からの批判が相次いでいる。一部の団体は、姜氏の即時辞退を強く要求している。

 韓国女性政治ネットワークは15日、「公私の区別さえできない姜候補の辞退を促す」と題した論評を発表。姜氏の釈明自体が、同氏がしてきたパワハラの様相を示していると指摘した。

 同団体は、「姜候補のパワハラ疑惑に対する回答は、それ自体が、彼女が享受した威力の様相を露呈している。報道官出身らしく『助言』や『お願い』といった穏やかな言葉を選んでいるが、実態は私的な空間で発生した問題を『助言』や『お願い』と装い、私的な労務を行わせたものだ」と批判を展開した。

 続けて、「国会議員が食べ残した飲食物を車中に放置した場合、片付けろと明示的に言わずとも、その後始末は雇用関係にある者の役割であることは、常識として誰もが理解しているはずだ」と指摘。「他者の人格と労働力を搾取し、『助言』や『お願い』という言葉で本質を覆い隠そうとする姜候補の態度は、まさに表裏があると言わざるを得ない」と断言した。

 さらに、「たとえパワハラの意図がなかったとしても、公的業務とパワハラの区別さえできない者は、公職者として基本的な資質を欠いている」と強調。「女性家族相のみならず、いかなる公職も務めるべきではない」と主張した。

 韓国女性団体連合も同日、論評を公表し、「姜候補に提起された補佐官へのパワハラ疑惑に関する釈明は、女性と少数者の差別解消と権利増進を通じてジェンダー平等社会を築くべき省庁のトップとしての資格を根本的に疑わせるものだ」と明らかにした。

 同団体は、「人権と平等の価値を実現すべき女性家族相であれば、組織内の権力関係における言動に、誰よりも責任ある態度を示し、自らに適用し実践すべきだ」との見解を表明した。

 加えて、ジェンダー平等政策課題に対する姜候補の立場についても懸念を示した。「候補は、差別禁止法、包括的性教育、非同意強姦罪といった核心課題に対し、『社会的な合意が必要だ』という原則論を繰り返すに過ぎなかった」と批判。「これは国連女性差別撤廃委員会の勧告や国際人権基準にも満たない意見であり、ジェンダー平等政策課題を能動的に解決する意志や計画が不足していることを露呈している」と指摘した。

 市民団体「職場パワハラ119」も以前から、「パワハラ行為に関する疑惑が解消されていない人物が、社会的弱者や少数者の権益を保護すべき女性家族相に任命されることには反対する」との意見を表明している。

 姜候補はこれまで、パワハラについて「補佐官に助言を求め、お願いしたことだ」と釈明してきた。
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