人事聴聞会で答弁する安圭伯氏=15日、ソウル(聯合ニュース)
人事聴聞会で答弁する安圭伯氏=15日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の国防部長官候補に指名された安圭伯(アン・ギュベク)国会議員は15日、国会で開かれた自身の人事聴聞会で米軍主導の韓米連合軍が持つ有事作戦統制権の韓国への移管問題について、李在明(イ・ジェミョン)大統領の任期中の移管を目標にしていると承知していると述べた。

 最大野党「国民の力」所属議員の質問に対して答弁した。

 有事作戦統制権の韓国への移管に対する見解を問う与党「共に民主党」所属議員の質問に対しては、韓米の合意に基づいて2006年から行われている評価などで「韓国軍の血のにじむような努力により相当な成果を成したものと承知している」と答弁した。

 有事作戦統制権の韓国への移管は盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権下の06年11月、12年4月に移管することで両国が合意したが、李明博(イ・ミョンバク)政権当時には15年12月に延期された。さらに朴槿恵(パク・クネ)政権では韓米が移管時期を決めず、条件が満たされれば移管することで合意した。

 「相当な成果」とは、移管の条件を満たすための韓国軍の努力が実を結んでいるとの指摘とみられる。

 安氏は人事聴聞会に先立ち、国会国防委員会側に提出した資料で、有事作戦統制権の移管に向けロードマップなどを発展させていくと表明。「韓国軍は韓米合意により未来連合防衛体制を含む有事作戦統制権の移管を推進中であり、韓国軍主導の連合防衛体制が安定的に構築されるよう努力していく」と強調した。


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