尹氏が収監されているソウル拘置所(京畿道義王市)の前に配置された警察官=14日、義王(聯合ニュース)
尹氏が収監されているソウル拘置所(京畿道義王市)の前に配置された警察官=14日、義王(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】昨年12月の尹錫悦(ユン・ソクヨル)韓国前大統領による「非常戒厳」宣言を巡る内乱事件を政府から独立して捜査する特別検察官チームは14日、出頭要請に応じなかった尹氏の強制連行を試みたが、失敗に終わった。朴志英(パク・ジヨン)特別検事補が同日の記者会見で、矯正当局から強制連行を行うのは難しいとの連絡を受けたと明らかにした。

 朴氏は、「最善を尽くしたが尹前大統領が全く(出頭要請に)応じず、(拘置所の)収容室から出ることを拒否した」とし、前大統領という立場などを考慮すると強制的な物理力の行使は難しかったと説明した。

 その上で、15日午後2時までに強制連行するよう指示する文書をソウル拘置所長に送る予定だと伝えた。

 特別検察官チームは尹氏が職権乱用権利行使妨害などの容疑で再び逮捕された翌日の11日に出頭するよう求めたが、尹氏は健康上の理由で応じなかった。

 これに対し、同チームは健康に問題があることが客観的資料で確認できないとして、14日午後2時に出頭するよう再度要請。尹氏はこれにも応じなかったため、同チームはソウル拘置所に強制連行を指示していた。


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