外交部長官候補の趙顕(チョ・ヒョン)氏の任命手続きが終わっていないため、次官の朴氏が一連のASEAN関連会議に出席した。
外交部によると、EASで出席者らは北朝鮮の核・ミサイル開発に懸念を示し、北朝鮮に非核化や国連安全保障理事会決議の順守、対話復帰を促し、朝鮮半島の緊張緩和に向け努力する重要性に言及した。
朴氏は10日に開かれた韓国・ASEAN外相会議、ASEANプラス3(韓中日)外相会議でも、緊張緩和と信頼構築を通じて北朝鮮との対話を進める韓国政府の方針を説明した。北朝鮮との関係改善を掲げる李在明(イ・ジェミョン)政権の政策の方向性と、北朝鮮がこのところ韓国への露骨な挑発を行っていないことを受けた発言とみられる。
一方、EASに続いて開かれたASEAN地域フォーラム(ARF)閣僚会議に北朝鮮は出席しなかった。ARFは北朝鮮が参加する唯一の域内の多国間協議だが、北朝鮮が2000年の加盟以来、同会議を欠席したのは初めて。
開催国のマレーシアとの関係が影響したとみられる。
マレーシアでは、2017年にクアラルンプール国際空港で北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)の異母兄、金正男(キム・ジョンナム)氏が暗殺される事件が発生。また21年にはマレーシア当局が資金洗浄の罪などに問われた北朝鮮の男を米国に引き渡したことに反発して北朝鮮がマレーシアとの国交断絶を宣言した。
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