北朝鮮で初「五つ子誕生」近況が話題=韓国報道
北朝鮮で初「五つ子誕生」近況が話題=韓国報道
韓国に劣らず少子化問題が深刻だとされる北朝鮮で、初めて誕生した五つ子の近況が話題となっている。

10日、在日本朝鮮人総聯合会の機関紙「朝鮮新報」には、先月ピョンチャン(平壌)産院を退院した五つ子の近況が掲載された。

「朝鮮新報」は、「朝鮮で初めて五つ子が誕生したというニュースは、今でも話題になっている」とし、「五つ子の体重はおおよそ5kg前後で、健康状態は良好だ」と伝えた。

ことし1月、北朝鮮で初めて誕生した五つ子は、女の子が3人、男の子が2人で、名前はチュンジョン、ソンリョン、タジョン、ハリョン、リジョンである。子どもの名前の文字をつなげると「忠誠を尽くす(충성다하리/チュンソンダハリ)」という意味になる。

五つ子の母親は、モランボン区域チャンヒョンドンに住むパク・ギョンシム(28歳)、父親は平壌商業奉仕大学に通う学生ソン・チュンヒョ(32歳)である。

同紙は「五つ子と産婦の誕生と回復は、世界的にも難題として取り上げられている」とし、「(北朝鮮)国内で五つ子の誕生が初めてだったこともあり、平壌産院の医療チームは非常に困難な局面を乗り越えなければならなかった」と紹介した。

少子化問題が深刻だとされる北朝鮮では、出生率を上げるために「多子世帯」の事例を積極的に広報し、女性や家庭に対してさまざまな優遇措置を拡大している。

統計庁が発刊した「2024 北朝鮮主要統計指標」によると、2023年時点で北朝鮮の人口(2,578万人)は韓国(5,171万人)の半分程度で、合計特殊出生率は1.6人と、韓国(0.72人)より0.88人多い。

先月、北朝鮮は初の五つ子誕生のニュースを伝え、この家族が出産後に「最高の特典」を受けたと宣伝した。それ以外にも、北朝鮮は三つ子が生まれるたびにこれを大々的に報じて出産を奨励している。

また北朝鮮では、昨年から8歳以下の子どもを2人以上育てている女性の労働時間を短縮し、定期休暇の期間を2倍に拡大した。さらに、2人以上の子どもを出産した場合には、産後休暇に加えて育児休職も取得できるようにした。

2022年には、乳製品などの幼児用栄養食品の生産と供給を国家が無償で保障する内容の「育児法」を制定している。さらに2023年12月に開催された第5回全国母親大会では、女性らに経済現場でより多く貢献し、同時により多くの子どもを出産することで少子化の解決にも貢献してほしいと呼びかけた。

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