ギャラクシーZフォールド7は折り畳み時の厚さが8.9ミリで一般的なスマホと変わらず、広げた時は4.2ミリと一般のスマホの半分ほどの薄さだ。重量は215グラムで前作に比べ24グラム減り、ギャラクシーの2025年旗艦モデル「ギャラクシーS25ウルトラ」(218グラム)より軽くなった。
スマホの頭脳にあたるアプリケーションプロセッサー(AP)は、ギャラクシーS25と同じく米クアルコムの高性能チップセット「スナップドラゴン8エリート」が搭載された。
一方で耐久性は強化され、折れ曲がる部分には衝撃を均一に分散させる「アーマーフレックスヒンジ」を採用。メインディスプレーにはチタン素材を用い、超薄型ガラス(UTG)を前作比50%増やした。
背面には2億画素の広角カメラが搭載され、人工知能(AI)基盤の「プロビジュアルエンジン」により暗所での撮影能力が大幅に向上した。
折り畳み時のディスプレーサイズはギャラクシーS25ウルトラ並みの6.5インチで、広げると前作より11%大きい8.0インチのメインディスプレーでコンテンツ編集、マルチタスク、映画鑑賞などが楽しめる。
なかでもテキスト、イメージ、音声、映像などさまざまな情報が同時に得られる「マルチモーダルAI」とサムスン電子が開発したユーザーインターフェース(UI)「One UI 8」により、他のスマホとは差別化されたAIマルチタスク体験が可能になる。
サムスン電子でモバイル・家電を担うDX(デバイスエクスペリエンス)部門長の職務を代行する盧泰文(ノ・テムン)社長は「ギャラクシーZフォールド7はハードウエアとAIを融合させた、最も進歩したスマホ体験を提供する製品」とし、デザインとエンジニアリングが調和し、強力な没入感で直観的に操作できると説明した。
同時公開されたギャラクシーZフリップ7は、全面カバーディスプレー(フレックスウインドウ)が前作の3.4インチから4.1インチに大きくなった。カバーディスプレーのベゼル(画面のふち)はわずか1.25ミリで、事実上カバー全体をスクリーンとして使うことができる。
メインディスプレーも前作の6.7インチから6.9インチに大きくなり、APはサムスン電子の「エクノシス2500」が採用された。
盧社長は「コンパクトなデザインに強力なモバイルAI機能を結合させた」と説明した。
サムスン電子は前作「ギャラクシーZフリップ6」と類似したデザインや性能の「ギャラクシーZフリップ7FE」も発売すると明らかにした。価格帯を下げて折り畳みスマホの裾野を広げる戦略と分析される。
価格は256GB(ギガバイト)モデルの場合、フォールド7が237万9300ウォン(約25万3800円)で、前作より14万9600ウォン上がった。フリップ7は前作と同じ148万5000ウォン、フリップ7FEは119万9000ウォン。
フォールド7とフリップ7は今月25日から世界で順次発売される。韓国では今月15~21日に事前販売を行う。
サムスン電子はこの日、スマートウオッチの新作「ギャラクシーウオッチ8」「ギャラクシーウオッチ8クラシック」も公開した。
厚さは前作に比べ11%薄くなり、着用感が改善された。健康管理機能も大幅に強化され、「ランニングコーチ」機能ではユーザーのランニングレベルを分析してカスタマイズされた運動計画を提案する。
また、スマートウオッチとして初めて「抗酸化指数」機能を搭載。抗酸化成分の一つである「カロテノイド」の数値を5秒間で測定することができる。
「血管ストレス」機能は睡眠時の血管の状態を測定して基準値からの変化を知らせ、心血管の健康に影響を与える生活習慣を管理できるよう情報を提供する。
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