李大統領は「政治や外交では感情を排除し、徹底的に理性的かつ論理的に対応しなければならない」とし、「与野党の関係も、南北関係も、陣営と陣営の関係でも互いを絶滅させることが目標でなければ、互いに利益になる道を歩むべきだ」と表明。「対話と意思疎通を通じて一つ一つ(緊張を)緩和していかなければならない」との認識を示した。
また、「今は敵対感や不信感が深く、容易ではないと予想している」としながらも、南北軍事境界線付近での拡声器による対北朝鮮宣伝放送を中止し、北朝鮮も韓国に向けた「騒音放送」を停止したことを取り上げ、「北が反応しないのではないかと心配したが、(北朝鮮が)早く呼応した。期待以上だった」と評価した。
一方、北朝鮮政策を担当する統一部の名称変更を巡っては、「今、(北朝鮮に)統一を求める場合、『吸収』や『屈服』という誤解を招きかねない」とし、「そのため、統一部の名称を変更しようという話が出ているようだ」と述べた。そのうえで、「われわれは平和的な統一を目指している」とし、「これは吸収統一ではない」と明言。「可能なら互いの存在を認め、同質性を回復しなければならない」と述べた。
Copyright 2025YONHAPNEWS. All rights reserved. 40