韓国国防部によると、北朝鮮は25日に国連軍司令部と北朝鮮間の通信線を通じて、同司令部に対しDMZ一帯での作業について通知した。
北朝鮮は昨年4月からMDL付近とDMZ北側地域に多数の兵力を投入して鉄柵を設置し、対戦車用の防壁を建てる作業などを進めている。冬場に作業を中断したが今年の春から再開した。これらの作業は金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)が2023年末に韓国との関係を「敵対的な二つの国家」と規定したことを踏まえ、MDLの国境化を進めようとする意図があるとみられる。
北朝鮮がDMZ一帯での作業を遅ればせながら通知したのは国連軍司令部、ひいては韓国側との意思疎通を再開できるというシグナルを発したとの見方もある。
これについて国防部側は「北の通知は南北の緊張緩和に関連した意味あるメッセージとみることもできるが、まだ予断はできない」と説明した。
国連軍司令部側は北朝鮮軍とのやり取りの詳細については言及を避けたが「事前通知は誤解や判断ミスのリスク軽減に役立つ」と評価した。
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