特別検察官側は29日の会見で「出頭の日程に関連し、尹前大統領側の意見を受け付けた。きょう午後、諸般の事情を考慮し、7月1日午前9時に出頭するよう通知した」と発表した。出頭日は捜査主体が決定するものであり、尹前大統領側の意見を受け付けた後、特別検察官の捜査日程などを考慮して出頭日を決め、通知したとし、「30日の取り調べは弁護人の意見を受け入れ、事実上撤回した。健康上の理由や裁判の準備の必要性は当然だと見て、7月1日に出頭するよう再通知した」と説明した。
7月1日の出頭に応じない場合は拘束令状請求の理由になるのかとの報道陣の質問に対し「出頭に応じない理由が納得できなければ刑事訴訟法の手続きに沿って進めるしかない」と答えた。弁護人の意見を受け入れ出頭日を調整したにもかかわらず応じない場合は拘束令状請求など強制捜査を検討する可能性もあるという趣旨の発言とみられる。
尹氏は28日午前10時ごろ、特別検察官の事務所が設置されたソウル高検に出頭。取り調べを終えて29日未明に帰宅した。
特別検察官は30日午前9時に再出頭するよう要請したが、尹氏側は「出頭については被疑者および弁護人と十分協議するよう定められている」とした上で、健康問題や進行中の裁判の防御権など踏まえ出頭日を7月3日以降に調整するよう要請した。
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