トランプ氏の「融和的」ジェスチャーにも…北朝鮮が米国を「批判」

ドナルド・トランプ米大統領が北朝鮮に融和的なジェスチャーを示す中、北朝鮮は官営メディアを通じて米国を批判した。

朝鮮労働党機関紙“労働新聞”は29日「敵対勢力たちは、われわれが自力更生（自力で物事を行なうこと）の道を諦（あき）めるよう、この10余年間まれにみる極悪な制裁封鎖の策略にこだわってきた」と批判した。

つづけて「敵対勢力たちが侵略戦争の策略に狂いまくり、制裁の罠でわれわれの息の根を止めようとした時はもちろん、わが共和国の軍事的な強勢に驚き『緩和』の兆しを示した時も、自力更生の旗を一瞬でも降ろしたことはない」と強調した。

また「欧州や中東をはじめとした様々な地域で武装衝突が繰り広げられ、世界が不安定と混乱に陥っているのは、他国に対する米国と西側諸国の強盗のような主権侵害行為にその根源がある」と指摘した。

つづけて「帝国主義の強権や横暴から国の主権と安全を守ることのできる強い力を備える時、公正で正義の国際秩序が樹立される」と主張した。