特別検察は対面調査のため、尹前大統領に対しこの日午前10時、ソウル高検への出頭を要請した。特別公務執行妨害および大統領警護法上の職権乱用教唆の疑いがかけられている被疑者の身分である。
この日、尹前大統領側は検察の調査には応じるが、地下駐車場を通じて非公開で出席するという立場を明らかにした。しかし特検は、正門からの公開出頭が原則であると強調し、出頭直前まで対立が続いている。
特検は前日、尹前大統領側に対して「正面玄関からの出入りを前提に警護処、警察と協議を行った」とし、「地下駐車場から出入りした場合は出頭しなかったと見なし得る」と警告していた。
もしこの日の対面調査が実現すれば、尹前大統領は20年以上在籍した「本拠地」である検察庁舎で調査を受ける初の事例となる。内乱特検チームは尹前大統領に対し、逮捕妨害や秘密電話記録削除指示の疑いだけでなく、非常戒厳直前の国務会議の過程などについても追及する計画だ。
ただし、この日の調査が実際に行われるかは不透明である。尹前大統領が地下駐車場から非公開で出席する場合、検察側がこれを「出頭していない」と見なして調査を中止する可能性があるためだ。
これまで検察の捜査を受けた歴代大統領たちは、いずれも検察庁に正面から入り、フォトラインに立っていた。実際、過去に捜査を受けた盧武鉉(ノ・ムヒョン)、李明博(イ・ミョンバク)、朴槿恵(パク・クネ)各前大統領はすべて、出頭場面がメディアに公開された。
一方、内乱特検は昨日、盧尚源(ノ・サンウォン)前司令官を追加起訴し、拘束令状の追加発布も裁判所に要請した。
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