尹前大統領の妻が退院　出頭要請「正当であれば応じる」

【ソウル聯合ニュース】うつ病などを理由にソウル峨山病院に入院していた尹錫悦（ユン・ソクヨル）韓国前大統領の妻、金建希（キム・ゴンヒ）氏が２７日、退院した。

　退院する際、金氏が乗る車椅子を尹氏が押して移動する様子が確認された。

　金氏を巡っては、尹氏夫妻と政治ブローカーの国政選挙を巡る不正介入疑惑、金氏の輸入車ディーラー「ドイツ・モーターズ」の株価操作疑惑や高級ブランドバッグ受領疑惑など１６の疑惑を政府から独立して捜査する特別検察官が先ごろ任命され、金氏はその数日後に入院した。

　金氏側の弁護士は、金氏はしばらく治療を続ける予定で、特別検察官から法に則った正当な出頭要請があれば、誠実に応じると述べた。

　また出頭を非公開にするよう要請した事実はなく、出頭要請があれば日時や場所などを協議して応じる予定と強調した。

　金氏は４月１１日に大統領公邸を出てからソウル市内の自宅で過ごしていた。大統領選の投票日の今月３日に投票所を訪れたのを最後に公の場に姿を見せていなかった。

　一方、特別検察官側の関係者は報道陣に対し、「法と原則に従って（捜査は）進行されるだろう」と述べた。