野党「国民の力」の姜大植(カン・デシク)国会議員が陸軍から提出を受けた資料によると、軍事合意によって無力化された11カ所の監視所の復旧工事は昨年2月から先月まで行われ、196億6000万ウォン(約21億円)が投じられた。
軍の関係者は「以前の水準に完全に復旧したわけではなく、防護壁を積んで警戒任務を遂行する兵士らが生活できるコンテナを置くなど仮復旧したもの」と説明した。仮復旧された監視所では数十人の兵士が警戒任務を遂行中だという。
南北軍事合意を受け、韓国と北朝鮮はそれぞれ10カ所の監視所を撤去し、1カ所は重火器などを撤去して兵士の配備を中止した。
しかし、北朝鮮は2023年11月23日に軍事合意の破棄を宣言し、破壊・撤去した監視所の復旧を進め、韓国軍もこれに対抗して監視所の復旧に着手した。
韓国軍は鉄筋コンクリート製の建物設置、重火器の配備、無人警戒システム構築など監視所の完全復旧を2030年以降に終える計画だが、李在明(イ・ジェミョン)大統領の公約により軍事合意が復活すれば、監視所の復旧工事も中止される可能性がある。
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