同発電所はロッテケミカルの蔚山工場内に位置する。2024年3月に着工し、同年5月に約772億ウォン(約82億円)のプロジェクトファイナンスで資金調達を行った。SKガスの子会社およびロッテケミカルの系列会社から副生水素の供給を受け、年産約160ギガワット時の電気を20年にわたり生産する計画だ。
二酸化炭素(CO2)を排出しない事業モデルを適用している点が特徴となる。また廃熱を再活用し電力を生産することでエネルギー効率を高め、温室効果ガス削減にも寄与する。蔚山市における分散型電源の普及なども見込める。
ロッテSKエナルートは2022年9月の設立以降、韓国の水素産業拡大に向けた活動を続けてきた。蔚山ハイドロジェンパワー2号の稼働を皮切りに、2026年11月まで計4か所の水素発電所が段階的に運用を開始すれば、発電量は合計80メガワットに達する展望だ。
ロッテケミカルのイ・ヨンジュン代表は「水素の生産から流通、活用、技術開発に至る全過程における技術力を高度化していく」と述べた。
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