カナダで開催された主要7カ国首脳会議(G7サミット)に出席した際の李在明大統領=(聯合ニュース)
カナダで開催された主要7カ国首脳会議(G7サミット)に出席した際の李在明大統領=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の李在明(イ・ジェミョン)大統領は26日、ソウル市内のホテルで開かれた「朝鮮半島未来シンポジウム」に祝辞を寄せ、「世界は前例のないグローバル経済・安全保障環境の大転換の危機に直面した」としながら「政府は国益中心の実用外交を通じてグローバル複合危機を国益最大化の機会にする」と述べた。

 国家基幹ニュース通信社の聯合ニュースと統一部、国家安保戦略研究院、聯合ニュース北東アジアセンターが共催した今回のシンポジウムで、李大統領は「地政学的緊張と技術覇権競争が激化するなか、グローバル供給網は分断され、自国優先主義と保護主義がまん延している」とし、世界的な不確実性と対外リスクに対応するための戦略的アプローチが必要だと指摘した。

 続いて、このような状況において政府は堅固な韓米同盟を土台に韓米日の協力を強化するとし、周辺国との関係も国益と実用の観点で築いていくと強調した。 

 李大統領は、韓国企業が世界市場で競争し、成長できるよう通商環境の変化にも積極的に対応するとし、供給網の安定化など経済安保増進に向けて主要国との連帯も強化すると明らかにした。

 さらに、韓国は国際社会の構成員としての責任と役割を全うするとし、世界の多様な問題の解決により多く寄与し、グローバル大国になると強調。これにより外交の地平を広げて国際的地位を高め、韓国の経済領土を拡大すると誓った。

 今年のシンポジウムは「第2次トランプ政権下での国際秩序の激変…新政権の対応戦略は」をテーマに、米国の新孤立主義の台頭に伴う通商・外交・安保の地殻変動について議論が行われる。


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