ソウル西部地裁、暴動時の様子
ソウル西部地裁、暴動時の様子
1月、ソウル西部地裁の暴動事態に加担し、裁判所の什器を破損した人たちが実刑の代価を払うことになった。取材陣を暴行した容疑で起訴された加担者は懲役刑の執行猶予を宣告された。

ソウル西部地裁刑事9単独のキム・ミンジョン判事は25日の午前、特殊建造物侵入・特殊共用物損傷などの容疑で起訴されたハン某被告(72)とチョン某被告(38)にそれぞれ懲役2年6か月と懲役2年を言い渡した。

キム判事は「裁判所の決定に従わず、暴力で裁判所を攻撃することは法治主義を根本的に否定する行為である。民主主義を否定し、破壊しようとする行為に寛容を施すことはできない」と指摘した。

彼らは1月19日、ユン・ソギョル(尹錫悦)前大統領に対する裁判所の拘束令状発給に反発し、ソウル西部地裁内に進入して器物を破損した容疑などを受けている。

一方、同裁判所刑事1単独のパク・ジウォン部長判事はこの日の午前、特殊建造物侵入・特殊傷害などの容疑で起訴されたムン某被告(33)に懲役1年2か月、執行猶予3年を宣告し、120時間の社会奉仕を命令した。

ムン被告は1月19日、尹錫悦前大統領の拘束令状発給に反発し、ソウル西部地裁内に進入した容疑を受けている。当時、ムン被告は暴動時に他のデモ隊と一緒に放送局の取材陣に暴行を加え、装備などを壊した容疑も受けている。

パク部長判事は、ムン被告の建造物侵入疑惑は認めたものの、西部地裁に乱入した時は消極的な態度を見せていたとして、特殊建造物侵入容疑は該当しないと判断した。

特殊建造物侵入容疑は、多重の威力を見せたり、危険な物を携帯して建造物に侵入した場合に適用され、一般建造物侵入容疑より懲役刑の上限が高く、処罰も重い。

パク部長判事はムン被告に対し「犯罪と罪質が不良だ」と述べながらも「初犯である点と警察に自ら出頭して容疑を一部自白した点などを考慮した」と量刑理由を明らかにした。
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