昨年12月の「非常戒厳」宣言を巡り内乱首謀罪などに問われた尹前大統領の第8回公判が23日、ソウル中央地裁で開かれた。地裁に入る尹前大統領=(聯合ニュース)
昨年12月の「非常戒厳」宣言を巡り内乱首謀罪などに問われた尹前大統領の第8回公判が23日、ソウル中央地裁で開かれた。地裁に入る尹前大統領=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】昨年12月の尹錫悦(ユン・ソクヨル)前韓国大統領による「非常戒厳」宣言を巡る内乱事件を政府から独立して捜査する特別検察は25日、尹氏の拘束令状請求をソウル中央地裁が棄却したと明らかにした。

 特別検察は「被疑者が特別検察の出頭要請があれば応じると表明したことを理由に棄却された」と明らかにした。そのうえで、尹氏側に28日午前9時に出頭するよう要請したとし、「出頭要請に応じなければ拘束令状の請求を検討する」との方針を示した。

 趙垠奭(チョ・ウンソク)特別検察官は24日、特殊公務執行妨害などの容疑で尹氏の拘束令状を請求した。尹氏が警察の2度の出頭要請に応じず、特別検察の要請にも出頭しなかったため、「今後の要請にも応じない意思を明確に表明した」として拘束令状請求に踏み切った。

 尹氏は今年1月に大統領警護処に対し、捜査機関による自身の拘束を阻止するよう指示した特殊公務執行妨害の疑いなどが持たれている。

 内乱首謀罪に問われた尹氏は今年1月に身柄を拘束されたが、3月8日に釈放された。


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