尹氏側「逮捕状請求は不当、正当な召喚には応じる」=韓国
尹氏側「逮捕状請求は不当、正当な召喚には応じる」=韓国
韓国のユン・ソギョル(尹錫悦)前大統領側は24日、内乱特別検察官(特検)による尹前大統領の逮捕状請求が奇襲的に行われたのは不当だと主張し、正当な出頭要求があれば召喚に応じるとの姿勢を明らかにした。

 韓国メディア「ニューシス」によると、尹前大統領側は、特検が同日午後5時50分にソウル中央地裁に逮捕状を請求したことについて、「特検発足後、日程調整を経て調査に応じる計画だったが、特検は一度も出頭要求や召喚通知を行わず、奇襲的な逮捕状請求を行った状況だ」と訴えた。

 その上で、「法務代理人団は、特検が発足直後にすぐさま逮捕状を請求したのは不当であること、そして今後、正当な手続きによる特検の要請があれば召喚に積極的に応じるという尹前大統領の立場を明確にする」と付け加えた。

 これに先立ち、尹前大統領側は「われわれは特検を認めていないので、違憲的な手続きには従わないという立場だ」とも述べていた。

 尹前大統領側は前日に行われた内乱首謀容疑の裁判でも、「特検法は公正な裁判を受ける権利を侵害する」と主張した。さらに、「特定の政治勢力が主導して特検を推薦し、同じ党所属の大統領が任命し、捜査権を再び行使するのは歴史上前例がない」と述べ、特検を認められないとの見解を示している。

 尹前大統領側の弁護団は同日、関連会議を開き、今後の対応計画などについて意見をまとめるものとみられる。

 これに対し、内乱特検は、尹前大統領が警察の出頭要求に2度応じなかった上、特検が捜査を開始した後の今月19日にも姿を現さなかったことから、今後の召喚通知にも応じない意向が確認されたと説明した。

 その上で、事件の連続性を考慮し、必要な被疑者調査を進めるため、特殊公務執行妨害などの容疑で尹前大統領の身柄確保に乗り出すことになったと説明している。
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