国会の人事聴聞会に出席した首相候補の金民錫氏=24日、ソウル(聯合ニュース)
国会の人事聴聞会に出席した首相候補の金民錫氏=24日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の首相候補に指名された金民錫(キム・ミンソク)国会議員の国会人事聴聞会が24日、始まった。革新系与党「共に民主党」と保守系最大野党「国民の力」の間では怒号が飛び交い、激しい応酬が続いた。

 国民の力の裵俊英(ペ・ジュニョン)議員は「候補者は本人を含む周辺人物の個人情報提供に同意せず、争点をしっかり説明する資料は皆無だ」として、「2000年から首相(候補)の聴聞会が始まったが、史上初めて証人なしで開かれた」と批判した。これに対し、共に民主党の金玄(キム・ヒョン)議員は「(証人は)採決で採択すれば良いのに、(人事聴聞特別委員会の)委員長が交渉できないと決裂したことにするとし、最終的に証人と参考人のない聴聞会が開催された」と反論。「名誉を傷つけたり、まるで犯罪者のような扱いをしたりすることは今後の聴聞会でも控えるべきだ」と抗議した。

 その後も与野党の応酬が続いた。国民の力の郭圭澤(クァク・ギュテク)議員は金氏の金銭取引疑惑や息子の留学資金の出所に関する疑惑を提起。共に民主党の朴善源(パク・ソンウォン)議員が「黙りなさい」と言うと、国民の力の郭氏が「狂っているんじゃないか」と言い返す場面もあった。

 共に民主党の田溶冀(チョン・ヨンギ)議員は「(国民の力は金氏の)現金の出所、息子の問題について話しているが、首相(候補)の人事聴聞会なのに韓国の進むべき方向性については一言も話さない」と指摘した。

 人事聴聞会は24、25の両日に実施される。首相候補が正式に就任するためには国会の同意が必要だ。


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