閣議で発言する李大統領=24日、ソウル(聯合ニュース)
閣議で発言する李大統領=24日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の李在明(イ・ジェミョン)大統領は24日の閣議で、中国の古典小説「西遊記」に出てくる「芭蕉扇」について触れ、公職者が責任意識を持って業務に当たることの重要性を説いた。

 李大統領は芭蕉扇について、1回あおぐと雷が鳴り、2回あおぐと暴風雨となり、小さな扇一つで世の中が大混乱に陥るが、あおいでいる本人はそれに気が付かないとしながら、「権力と同じようなものだ」と指摘。権力者が出す小さなサイン、権力者が示す小さな関心などは、権力者本人にとってはあまり意味がなくても、誰かにとっては生死にかかわることかもしれず、そのようなことが積み重なれば国が繁栄したり滅びたりすることにつながると説明した。

 そのうえで「公職者がどのような態度でどのように業務を行うかによって本当に異なる結果が作られる。皆さんの責任と役割がどれほど大きいかを考えてほしい」とし「そのような責任感を持って最善を尽くすことを改めてお願いする」と述べた。

 この日の閣議には前回と同様、李周浩(イ・ジュホ)社会副首相兼教育部長官をはじめ尹錫悦(ユン・ソクヨル)前大統領が任命した閣僚らが出席した。

 李大統領は「(前回の閣議から)1週間過ぎたが、閣僚の皆さんが混乱と激変の時期にそれぞれの職務を忠実に遂行してくださることに感謝する」とし、難しい立場であることは自身も理解していると伝えた。
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