大雨の日に道路陥没…家族の前で深さ2メートル穴に落ちた男性=韓国
大雨の日に道路陥没…家族の前で深さ2メートル穴に落ちた男性=韓国
チョルラブクト(全羅北道)ナムウォン(南原)市で道路陥没事故が発生した中、歩行者の40代の男性が穴に落ちて負傷した。当時、この男性は家族と夕食を終えて外に出たところ、妻と息子の前でこのような事故に遭ったが、ある市民の助けにより九死に一生を得て脱出することができた。

23日中央日報によると、21日午後6時12分ごろ、南原市の歩道に幅2メートル、深さ1.5メートルほどの穴ができた。

当時、チョンジュ(全州)に住む40代の男性Aさんは妻と小学4年生の息子とともに父親の誕生日を祝うため両親が住む南原市を訪れていた。

Aさんは、「雨が降っていたので傘を差しながら両親を先に食堂近くの路地に駐車した乗用車に乗せた後、息子と妻がいるほうに歩いて行く途中で道路が急に陥没し、穴に落ちた」とし、「あと数分ずれていたら妻と息子が落ちていたかもしれない」と話した。

歩道に立っていたAさんは、なすすべもなく穴に落ちてしまった。事故地点から2~3メートル離れていた妻と息子は無事だったが、事故現場の周辺まで歩道が傾き、容易に動くことができず、足をばたばたさせることしかできなかったという。

身長185センチメートルのAさんも立って手を伸ばしてやっと穴の外に手が届く深さだった。当時、南原市には豪雨特報が出されており、穴の中に泥水や土砂が流れるなど緊迫した状況だった。

1人では脱出できない深さの穴からAさんを救助してくれたのは面識のない50代の男性だった。この男性が道路脇のほうから穴の中に手を差しだし、Aさんはこの男性の手をつかんで地盤が頑丈に見える塀にのぼってやっと地上に出ることができたという。

事故直後、Aさんは救急車で病院に運ばれ、左足の一部に傷を負ったため縫合手術を受けた。

Aさんは、「病院で(Aさんが)背が高く体格が良かったため無事だったが、背が低かったり(穴が)0.5~1メートルでも深く、頭から落ちていたら、大けがをしたり命も危なかったかもしれないと言われた」とし、大事故につながる可能性のあった状況に胸をなで下ろした。
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