米国との間の輸出から輸入を差し引いた貿易収支は半導体が後押しし、1089億9000万ドルの黒字、利子や配当の収入を示す第1次所得収支は184億ドルの黒字で、いずれも過去最大を記録した。旅行収支を含むサービス収支は71億8000万ドルの赤字だった。
中国との間の経常収支は2022年に赤字に転じ、24年は292億5000万ドルだった23年に次ぐ赤字額だった。貿易収支の赤字額は前年の331億3000万ドルから325億3000万ドルに減少した。
日本との間の経常収支は127億2000万ドルの赤字だったが、157億7000万ドルの赤字だった前年より赤字額が30億ドル以上減少した。
欧州連合(EU)との間の経常収支は170億9000万ドルの黒字、対東南アジアは565億2000万ドルの黒字だった。
韓国銀行の担当者は「対米黒字の増加は米国の堅調な消費、バイデン政権の新成長産業への投資などで消費・資本財の輸出が増えたことに加え、対米投資の拡大で配当・利子の収入も増えたため」と説明した。また、「対中赤字は中国の内需不振、中国内の中間財の自主生産などの影響を受けた結果」と説明した。
今後の展望については、「米国の関税政策の影響が下半期にさらに強くなり、対米黒字は昨年より今年、今年より来年減ると考える」として、「今年の対中赤字は1~5月の通関ベースの収支などから見て昨年と同じような流れ」と伝えた。
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