国民の力「金民錫は聴聞会の対象ではなく捜査対象、国務総理の指名撤回を要請する」＝韓国

国民の力がキム・ミンソク（金民錫）国務総理候補者の指名撤回を求めた。

キム・ヨンテ（金容泰）国民の力非常対策委員長は18日、国会で記者団に対し「金候補者は人事聴聞会の対象ではなく、捜査対象ではないかと思う。民生回復と統合という課題のために、金民錫候補者の指名撤回を要請する」と明らかにした。

この日、国民の力人事聴聞特別委員会の委員たちは、国会で記者会見を開き、金氏の財産形成過程に疑惑を提起した。

委員たちは「金氏は人事聴聞会の対象ではなく、捜査対象ではないかと思う。民生回復と統合という課題のために金民錫候補者の指名撤回を要請する」と主張した。

金氏の年末調整資料を分析したところ、金氏が5年間の事業所得として800万ウォン（約84万2250円）を、その他の所得として620万ウォン（約66万1200円）を記載したが、香典や講演料など、その他の所得が8億ウォン（約8422万円）にならないと（追加支出が）説明できないのに、歳費以外の所得はわずか1420万ウォン（約149万5100円）だと主張し「国税庁に隠した所得がもっとあるのか」と問い詰めた。

国民の力指導部は19日、特別委員会の委員たちと連席会議を通じて対応戦略を議論する方針だ。

国会は24～25日の2日間、金候補者に対する人事聴聞会を実施する。国民の力は、金氏の不法政治資金供与者の1人であるカン・シンソン（姜信成）氏をはじめ、金銭取引疑惑の関係者に対する証人採択を要求している。

国民の力幹事であるペ・ジュニョン議員は記者団に対し「共に民主党（与党）は立法独裁の刀を振り回し、聴聞会を戯画化・無力化して強引に推し進めたが、新政権の発足の『足を引っ張る』という汚名は使いたくないので、我慢してきた」と述べ、証人採択および資料提出に協力することを求めた。

ユン・ソギョル（尹錫悦）前大統領などを証人に立てるという共に民主党の聴聞会証人名簿については「『内乱特検』を金候補の聴聞会場で行うということだ。共に民主党は『中身のない聴聞会』を作り、（与野党交渉の不発で）証人なしで（聴聞会を）行おうとしているようだ」と非難した。