北朝鮮の対韓拡声器放送、沈黙続く…仁川・江華郡が確認=韓国
北朝鮮の対韓拡声器放送、沈黙続く…仁川・江華郡が確認=韓国
北朝鮮が対韓国拡声器放送を中断している状況が続いている。韓国軍と北朝鮮軍による「騒音戦」は今月12日に中断されて以降、これまで被害を受けていた国境地域では静けさが保たれている。

 韓国の仁川市江華郡によると、キョドン(喬桐)・ソンヘ(松海)・ヤンサ(両寺)面などの国境地域の住民から確認した結果、この日まで5日連続で北朝鮮の対南騒音放送が聞こえていない。

 松海面堂山里のアン・ヒョチョル里長は、「今後、北朝鮮の村からの通常の放送が聞こえる可能性はあるものの、現在、対南騒音放送は確かに中断されている」と述べた。

 江華郡は、今月14日に両寺面とハジョム(河岾)面でそれぞれ対北朝鮮ビラをつけた大型風船が発見されたものの、これに伴う北朝鮮側の特異な動きはないことを明らかにしている。

 江華郡の国境地域では、昨年7月以降、北朝鮮側から送られてくる鉄を削るような音や幽霊のような声など、奇妙な拡声器の騒音が昼夜を分かたず聞こえ続けていた。

 この騒音放送の影響圏内にあった江華郡の住民約2万2千人(推定)のうち相当数が、睡眠障害や頭痛をはじめとする精神的・肉体的な被害を訴えていた。

 江華郡は昨年11月より、郡全域を危険区域に指定し、対北朝鮮ビラの散布行為を禁止するとともに、被害を受けた住宅を対象に防音窓設置事業を進めてきた。
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