ノリタケはセラミック製造で培った技術を応用し、半導体・自動車産業向けに研磨ホイール、電子部品用素材、焼成炉(熱処理装置)などを供給している。
自動車の電動化や自動運転技術の発展により、高耐圧、高電流に対応できるパワー半導体の需要が急速に増加するなか、従来のソルダリング(はんだ付け)方式より高温でも安定した性能を維持できる接着剤の必要性が高まっている。
今回両社が共同開発したシルバーペーストは、銀(Ag)ナノ粒子を含む高性能接着剤で、LG化学の粒子設計技術とノリタケの粒子分散技術を融合させ、優れた耐熱性と放熱性を同時に確保した。
従来のシルバーペーストは冷凍保管が必要で保管期限も短かったが、今回開発された製品は常温で最大6カ月の長期保管が可能になり、運送・保管効率が向上。顧客側の工程内での使用可能時間も長くなり、損失を減らすことができるようになった。
両社は今後、次世代製品の先行開発も続ける計画だ。
自動車パワー半導体用のシルバーペースト市場は、2025年の約3000億ウォン(約320億円)から30年には8500億ウォン規模に成長する見通しだ。LG化学の辛学チョル(シン・ハクチョル)副会長は「LG化学は長年蓄積してきた技術力と素材設計力を基に、自動車電装部品を含む多様な分野で顧客に合わせたソリューションを提供してきた」とし、「ノリタケとの協力により、グローバル自動車用接着剤市場で差別化された競争力を確保する」と述べた。
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