イスラエル軍が13日、イラン国内の核施設などを空爆したとの報道を受け、韓国総合株価指数(KOSPI)が下落し、対ドルでウォン安が進んだ。米国の関税強化策に対する懸念に、中東情勢の悪化が加わり、金融市場が揺れている。韓国政府は企画財政部の李炯日(イ・ヒョンイル)第1次官の主宰で緊急の状況点検会議を開き、対策を話し合った。
◇李大統領が財界トップらと会合 「不要な規制は積極的に整理」
李在明(イ・ジェミョン)大統領は13日、大統領室でサムスングループの経営トップ、李在鎔(イ・ジェヨン)サムスン電子会長ら5大グループや経済団体のトップと会合した。経済活性化に向け、政府の積極的な支援を約束しながらも、公正な経済エコシステム(生態系)を構築する重要性を強調した。李大統領は「不必要な規制や行政の便宜のための規制は積極的に整理する考え」としながらも「必要な規制、公正な市場造成のたの規制は当然必要ではないか」とも話した。
◇大統領室国政状況室長に弁護士の宋基昊氏
情報機関の国家情報院(国情院)や警察などからあがってきた情報を取りまとめて大統領に報告し、非常事態に対応する大統領秘書室の国政状況室長に、革新系弁護士団体「民主社会のための弁護士会」(民弁)で国際通商委員長として長期にわたり活動した弁護士の宋基昊(ソン・ギホ)氏が任命された。13日に発令を受けて大統領室に出勤した宋氏はこの日、安保経済緊急点検会議にも出席した。宋氏は昨年の国会議員総選挙で現革新系与党の「共に民主党」候補としてソウル市松坡区から出馬したものの、落選した。
◇13日夜から済州島などで激しい雨の予想
気象庁は、南部の済州島や朝鮮半島南の海岸で13日夜に1時間に30~50ミリの激しい雨が降ると予想した。午前から全羅北道や慶尚南道を中心に1時間に5ミリ前後の雨が降っているが、午後から京畿道南部、夜からはソウルなど首都圏のそのほかの地域や江原道南部まで雨雲が広がると予想される。夕方以降は中国から低気圧が近づく影響で、済州島や朝鮮半島南岸、智異山などで激しい雨が降るとみられる。
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