11日大邱ソンソ(城西)警察署によると、10日午前3時30分ごろ、大邱市タルソ(達西)区のマンションの部屋で50代の女性Aさんが凶器で刺され、心停止の状態で家族に発見された。
Aさんは病院に運ばれ治療を受けたものの、約1時間後に死亡判定を受けた。金品被害は確認されておらず、現場からは犯行に使われた凶器は発見されなかった。
警察は今回の事件の有力な容疑者とみられる40代の男の行方を追っている。現在、B容疑者は大邱地域を離れたとみられており、大邱警察は管轄警察に協力を要請した。
これに先立ち、警察はB容疑者が1か月前にAさんのマンションを訪れ、凶器を持って脅迫した容疑(特殊脅迫)で拘束令状を申請した。
令状担当判事は、「捜査機関が確保した証拠資料と被疑者が捜査に臨む態度、10年以上にわたり同種の前科がない点、住居現況などを総合すると、拘束事由と必要性を認めるには足りない」と棄却した。
裁判所は先月14日、ストーカー行為防止のため臨時接近禁止などの暫定措置を下した。
その後、警察は安全措置のためAさんにスマートウォッチを支給し、居住地の前に顔面認識が可能な「知能型CCTV(防犯カメラ)」も設置した。ただ、結果的にB容疑者の犯行を防ぐことはできなかった。
また、B容疑者が覆面をかぶり、ガス配管を伝ってAさんが住むマンション6階に侵入したため、警察はAさんの家族の通報を受けるまで事件発生の事実を認識できなかったという。
今回の事件は積極的な拘束捜査が行われなかったという点で、先月、キョンギ(京畿)トンタン(東灘)で発生した誘拐殺人事件を想起させる。
当時、この事件の被害者は元恋人による暴行などの被害を訴え、拘束捜査を警察に要請したものの、これが行われず悲劇が起きた。
これと関連し、ファソン(華城)東灘警察署は先月28日、「適切な措置が取られていなかった」と謝罪した。
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