韓国大統領警護処の幹部５人に待機発令　「非常戒厳」に関与

【ソウル聯合ニュース】韓国大統領室の姜由楨（カン・ユジョン）報道官は９日の記者会見で、昨年１２月の尹錫悦（ユン・ソクヨル）前大統領による「非常戒厳」宣言に関与したとして、大統領警護処の本部長級５人全員に待機を発令したと発表した。大統領警護処は追加の人事が行われるまで、職務代行体制で運営される。

　今回の措置は李在明（イ・ジェミョン）大統領が強調してきた「内乱の終息」の延長線上にあるとみられる。非常戒厳後、大統領警護処は尹氏の拘束令状や同処の捜索令状などの執行を拒否し、問題視された。

　姜氏は今回の人事措置について、「新政権発足に伴う人事刷新と組織安定化のための措置であり、李大統領が強調してきた『開かれた警護』などの実行」と説明した。また、「国民に不信感を持たれた警護処を果敢に刷新する第一歩」とし、「今後も徹底的な内部点検を通じ、組織刷新を継続していく」と述べた。