韓国保守系野党　立て直しへ９月初めまでに代表選出

【ソウル聯合ニュース】韓国保守系最大野党「国民の力」の臨時執行部トップ、金龍泰（キム・ヨンテ）非常対策委員長は８日、来年の統一地方選と保守再建に向け、９月初めまでに党代表を選出する党大会を開く方針を示した。大統領選敗北後、党内では次期執行部について、新たな非常対策委を発足させるか党大会を開くかをめぐり意見が対立していた。

　同党は尹錫悦（ユン・ソクヨル）前大統領の弾劾をめぐり、賛成する側と反対する側で勢力が分かれている。これを根本的に解決するため、党の公式な立場としてきた「弾劾反対」を無効化することを推進するという。今後、党内で尹前大統領の弾劾の賛否をめぐり対立することを防ぐ狙いだ。

　一方、大統領選で党公認候補を無理に交代させようとした問題についても、真相を解明してそれに見合う責任を問う考えを示した。国民の力は金文洙（キム・ムンス）前雇用労働部長官を公認候補に選出したが、無所属の韓悳洙（ハン・ドクス）前首相との保守系候補一本化を巡る交渉が決裂したことを受け、党執行部が事実上強制的に候補交代に乗り出した経緯がある。当時、党員を対象に公認候補の交代の賛否を問う投票を実施したものの、反対意見が賛成を上回り、交代は否決された。