「女性の体を政治攻撃の道具に」…李俊錫議員の除名請願、1日で10万人の同意=韓国
「女性の体を政治攻撃の道具に」…李俊錫議員の除名請願、1日で10万人の同意=韓国
第21代大統領選挙候補者のテレビ討論で女性の体の部位に言及した不適切な発言により物議を醸した「改革新党」のイ・ジュンソク(李俊錫)議員の国会議員職を剥奪してほしいという国民請願が国会所管の常任委員会に回付された。

5日、国会電子請願ホームページによると、4日に掲示された「李俊錫議員の議員職除名に関する請願」は5日に成立条件(5万人)を超え、10万人以上の同意を得た。これにより請願は国会常任委員会で正式審査を受けることになる。現在、所管委員会は確定していない。

この請願は李議員が先月27日に開かれた大統領選候補者の3回目のテレビ討論会でイ・ジェミョン(李在明)大統領の息子が過去にオンライン上に残したという書き込みの内容を引用し、女性を卑下するような表現を公開的に使用し物議を醸したことから始まった。

請願人のイム某氏は、「李議員は全ての主権者市民が見守る中、相手候補を攻撃するため女性の体に対する暴力を描写する言語性暴力を働いた」とし、「この発話は女性の体を政治的攻撃の道具として使用する憲政史上、例のない出来事」と指摘した。

請願人はまた、「李議員は大統領選候補者討論会の前にも女性と少数者を絶えず『市民』と『非市民』の二分法的な構図の中で歪曲(わいきょく)するなどの言動を見せ、差別・扇動政治を主導してきた」と主張した。

そして、「李議員が行ってきたこれまでの差別・扇動行為と大統領選候補者討論会で発話した不適切で暴力的な言語、そしてその後の自身の行為を正当化する無責任な態度は主権者市民の信頼を大きく阻害し、国会議員に対する品位を損なう行為」と批判した。

さらに、憲法第46条1項と国会法第155条16項を引用し、「国会議員には清廉の義務があるという憲法と国会議員倫理綱領・国会議員倫理実践規範の法律に違反した李議員の議員職除名を請願する」と明らかにした。

憲法第64条3項に基づき、議員を除名するには国会在籍議員の3分の2以上が賛成しなければならない。

ただ、このような国民同意請願を通じ国会議員が除名された事例はない。

一方、「共に民主党」と「祖国革新党」、「進歩党」、「基本所得党」、「社会民主党」所属議員21人は先月28日、李議員に対する懲戒案を国会倫理委員会に提出した。

議員らは懲戒案で、「国民を相手に特定性別を公然と卑下・侮辱し性暴力を働き、視聴していた国民が性暴力発言の被害者となった」と主張した。
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